家は、一生で一度あるかないかの買い物。新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションする、スタイルは違っても大きな金額と思い切った決断が必要ですよね。もうひとつ悩む方が多いのが、いつ新築で家を建てるか、中古住宅をリノベーションするかというタイミング。「お金がたまってから」「子どもがある程度成長してから」など、ベストなタイミングで新築・リノベーションしたいとお考えでしょう。実は、もうすぐ終わろうとしている2018年は、家を建てる・リノベーションする決断のギリギリの時!なのです。今回は、家を建てるタイミングを検証していきます。

《家は家族の人生がかかっている》

まず、新築でもリノベーションでも家を建てるタイミングは、家を建てる人によってまったく違ってきます。一般的には、結婚・出産・子どもの成長(保育所・幼稚園入園、学校入学・進級)・通勤通学・仕事の事情・ライフスタイルの変化・二世帯化といったライフイベントやサイクルが家を建てるタイミングではないでしょうか。家は、家族が「生きていく場」です。適当に考えていては、一人ひとりの人生を揺るがしかねません。だからこそ、一戸建てでもマンションでも、もちろん新築・リノベーションを問わず家を建てる時は慎重に、緻密に考えていくことが重要です。

また、家自体も家族の人生と共に歩んでいくものとなります。大切に暮らしていけば、子ども、孫と受け継ぎ、家族の歴史を築いていくことができます。一戸建てでもマンションでも、新築でもリノベーションでも、家を建てる時は夫婦、家族でじっくりと話し合いましょう。そうすれば、理想の住まいも、今が家を建てる時なのかも見えてくるはずです。


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《春夏秋冬、家を建てるベストシーズンもあり》

四季のある日本では、新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションするタイミングとして、「季節」を考える必要があります。多くの人がまず避けたいと思う時期は、お正月やお盆といった住まい手も建てる側や役所なども休みとなる時期ですよね。また、新築で家を建てるにしても、中古住宅をリノベーションするにしても、施工は天気や気温の影響を受けやすいもの。例えば、大きな台風がやってくれば工事がストップし、引き渡し日が伸びてしまう可能性もあります。そこで、新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションする上で避けたい時期と施工をピックアップしてみましょう。

▼梅雨・台風時の上棟

雨水の侵入を防止する工事(雨仕舞い)、完了前の工事は、雨風の影響を受けるので、梅雨や台風シーズンは極力避けるようにしましょう。とくに木材が露出している上棟時は雨がかかると木材の強度を低下させたり、シミができたりする恐れも。万一雨に濡れても十分に乾燥させれば問題はないのですが、それ以前に急な雨に襲われても対応できる、対策が万全のハウスメーカーや建築会社を選ぶことも大切でしょう。

▼冬・夏の基礎コンクリート打ち

基礎コンクリート打ちは、気温が4℃以下になる冬はコンクリートが凍害を受けやすく、気温が30℃以上になる夏はコンクリートがひび割れ(クラック)しやすいため、コンクリートの強度が低下、住まいの耐久性に影響を及ぼす恐れがあります。極端に寒い時や暑い時は温度補正を行いますが、極力避けたいものです。また、雨天時のコンクリート打ちも避けた方がよいのでしょう。ただし、打設後の雨は問題ありません。コンクリートは水が蒸発して固まるのはなく、セメントと水の化学反応で硬化します。これを水和反応といいます。水和反応による硬化が始まると、急激な乾燥の方が悪影響となるので、雨が適度な湿潤状態を保ってくれると、初期の強度発現にプラスになると考えられるからです。

お正月やお盆、梅雨・台風シーズンを避けると、春か秋が新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションするベストな時期といえます。ただ、春は引っ越しシーズンと重なるので、仮住まいが必要な場合、見つかりにくいというデメリットも頭に入れておきましょう。新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションするタイミングは施工期間も考慮を。新築の場合は6カ月以上、リノベーションの場合は2カ月以上が目安となります。引き渡し、住み始めから逆算して、出産やお子さまの入学など、ライフプランに合わせて、新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションするタイミングを決めるのもよいでしょう。

《家を建てるタイミングの最大で最難関の決定事項》

新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションする時、もっとも大きく関わってくるのがお金です。当然ですが、お金が無ければ新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションすることはできません。予算と支払いの期間などもよく考えてタイミングを決めましょう。

家を建てる(購入する)額としては、年収の3倍から5倍くらいが妥当といわれています。多くの方がローン利用される住宅金融支援機構の調査によると、土地付き注文住宅を購入した相場は、全国平均で3955万円。「フラット35」でローンを組んだ人の年収の割合を見ると、年収400~599万円が40.8%、年収~399万円が23.1%、年収600~799万円が19.9%となっています。住宅ローンは年収の30~35%程度の返済率が審査基準となるので、ざっくり計算すると、年収500万円前後で35年ローン、4000万程度の新築の家を建てるのが一般的のようです。

もちろん、家族が生活していくためには、ローン以外にもお金が必要。住宅費・教育費・老後資金が人生の三大支出といわれています。このうち、教育費はお子さまの人数や進路にもよりますが、年齢(学年)でお金がかかる時期が決まっています。老後資金も仕事の定年からすると、お金が必要になってくる時期は60~65歳以降です。この2つの支出のピークを見越して住宅費を考えると、新築で家を建てるにしても、中古住宅をリノベーションするにしても、できるだけ早くからローンを支払っていく方がラク。教育費、老後資金を含め、貯金とも並行しやすいといえます。先ほどの調査によると、土地付き注文住宅を購入した年齢は、50.7%が30歳代、18.7%が30歳未満。一戸建て・マンション・新築・中古住宅とすべて含めた全体でも30歳代が42.9%、30歳未満が14.3%と、実際、若いうちに、早いタイミングで新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションする人が多いようです。


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《20019年3月31日がリミット!》

夫婦や家族でじっくり話し合い、住まう人が家を建てる時こそがベストなタイミングなのですが、今、どうしても避けられないことがあります。2019年10月に導入される「消費税10%」です。2018年が新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションする決断のギリギリのタイミングというのは消費税10%のため。例えば、土地付きで新築の家を建てる場合、土地1000万円、建物2000万円とすると、消費税8%では3160万円、消費税10%では3200万円となり、40万円の差が出ます。結構な額ですよね。

2019年3月31日までに契約すれば、土地や建物にかかる消費税は8%のまま。引き渡しが2019年10月以降になっても8%なので安心です。2019年4月1日以降の契約でも9月30日までに引き渡しが完了すれば、消費税は8%のままですが、新築で家を建てる工期を考えると厳しいかも。中古住宅のリノベーションなら、間に合う可能性があります。消費税は10%にとどまらず、今後さらに引き上げられる可能性があるので、新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションするなら、できるだけ早い方がよいでしょう。しかも、現在は低金利が続き、住宅ローンを組むには有利です。

ただ、政府の施策として、低金利と住宅に関わる税金の軽減措置を継続していくことが予想されていますが、先行きは不透明。2020年に開催される東京オリンピックの影響もあります。これまでのオリンピックでは開催2年前ぐらいは経済が調整局面に入り、不動産価格が横ばい、または低下する傾向に。こう聞くと家を建てる、購入するベストなタイミングと思いますが、スタジアム建築などに人手を取られているため、人不足と共に人件費が高騰し、価格に影響。実際、マンションは価格が高騰しているのです。新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションするタイミングを図るには、政治、社会の動きも欠かせないので、ニュースもチェックしていきたいですね。


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《ヤマヒサと一緒にベストタイミングを》

新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションするタイミングはまさに「住人」十色。年収にも年齢にも決まりはありません。早くローンを完済したい、老後の資金も貯めたいという場合は早い方がベター。2019年10 月に迫った消費税10%のことを考えると、現在、新築で家を建てる、中古住宅のリノベーションを検討中の方は2019年3月までに契約するのがおすすめです。

ヤマヒサでは、新築で家を建てる場合も、中古住宅をリノベーションする場合も、お客様のご要望はもちろん、家族、家計、ライフスタイル、ライフサイクルなどをじっくり伺い、資金計画まで細かくアドバイス。今が新築で家を建てる、中古住宅をリノベーションするタイミングなのかもご説明するので、お気軽にご相談ください。


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