注文住宅の間取りでは、「和室は必要?不要?」とよく相談を受けます。
建売住宅やマンションではフローリングのLDKに隣接して畳の和室がパッケージ化されていることが多いと思いますが、自由設計で間取りを考える注文住宅では和室を設けるか、設けないか、どこに間取りするかは、家を建てる方の要望や目的でフレキシブルに決められます。
今回は和室の魅力、自由設計の和室の間取りについてご紹介します。

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自由設計で設ける和室はもちろん、和室自体には次のような役割、魅力が挙げられます。

▽心までやすらいで、しみじみくつろぎ

和室は床生活が基本である日本の住まい、人にとってなじみ深く、ごろんと寝転がったりしやすいです。また、畳のい草をはじめ、柱や障子など建具に自然素材が用いられることが多く、健康的。癒しや落ち着きも与えてくれます。


▽用途いろいろ。懐の深さが魅力

和室はごろ寝をしたり、テレビを観たり、趣味の部屋にしたりと、用途が幅広いです。リビングダイニングや水廻りとつながる和室は、座卓で食事をしたり、冬はこたつを置いたりすることも可能。洗濯物をたたんだり、アイロンがけをしたりと家事スペースとしても活用できます。赤ちゃんや小さなお子さまがいらっしゃるご家庭はLDKから目が届く遊び場、お昼寝の場になって安心。また、和室は客間としても活躍。布団を敷くことができるので、寝室にもなります。

一方、自由設計の間取りで和室は次に挙げるようなことで、不要なのではと思われるようです。


▼和室って間取りやデザインの中で浮いてしまいそう…

注文住宅の自由設計や間取りの多くがフローリングをはじめ洋の仕様が主流となっているため、和室はイメージやデザインにマッチしない、あまり使うことがない間取りになってしまうのでは?


▼和紙ってメンテナンスが大変。コストもかかりそう…

和室の建具は畳のささくれやへこみ、障子紙や襖紙の破れ、日焼けなど傷みやすく、目立ちやすく、お子さまがいるご家庭では破いたりされることも。また畳や和紙は掃除がしにくく、取り替え・張り替えなどで費用がかかるのでは?と悩まれるようです。


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ヤマヒサの自由設計では、お客様のご要望をじっくりと伺って叶えることはもちろん、ご家族一人ひとりの今の暮らし、将来の暮らしまで考えた間取りをプランニング。それに伴い、和室の有無や間取りなどをご提案しています。具体的に自由設計の和室の間取りやプランの一部をご紹介しましょう。


▽これが和室?イメージが変わるボーダレスなデザイン

自由設計の間取りで多くの方が悩まれる「和室が住まいの雰囲気に合わないのでは」という点について、ヤマヒサでは洋ともマッチするデザイン性に優れた和室を提案しています。

例えばLDKとつながる和室は、畳周りをフローリングと同じ木材で囲んだり、LDKと同様の天井や壁の素材・デザインを用いるなどして一体感を持たせます。

和室そのものに用いる素材にもこだわっています。例えば縁なしの正方形のいぐさ畳で和室を琉球風に演出。和紙製の畳は自然素材の良さと美しい色、バリエーションの豊富さが魅力で、お好みの色を選ぶことができます。また、テーブルウェアメーカーとして知られる「Chilewich(チルウィッチ)」では、美しさと機能性を兼ね備えたデザイン性の高いビニール織物素材のスタイリッシュ畳を展開。もちろん、障子や襖の框、紙などにも洋風な材質、色を取り入れるなどしているので、和モダンな空間が完成します。


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さらにヤマヒサは健康住宅をめざし、自由設計ではできる限り自然素材をおすすめしていることから基本的に自然素材が多い和室と融合しやすいことも特長です。


▽イージーメンテナンスでコスパも良好!

掃除がしにくい、傷みが気になる和室の建具には、例えば畳には和紙畳や新素材のスタイリッシュ畳、障子には「ワーロン紙」という和紙の風合いをそのままに、難破性や防炎性の機能を付加した特殊強化和紙など最新の素材を使ったものをご提案。耐久性に優れ、水洗い・水拭きができるなどメンテナンスがラク、コスト削減にもつながります。


▽アイデアいろいろ。和室の魅力がぐんと広がる

従来の和室の枠にとらわれないアイデアあふれる自由設計を行うのもヤマヒサの特長。例えば、和室の有無について家族で意見が異なる場合は、LDKの一角に置き畳による畳コーナーを設置。障子で仕切るなどの必要がなく、ごろ寝をしたり、お子さまの遊び場にしたり、和室の魅力を気軽に満喫できて撤去も容易です。スキップフロアでの和室も間取りのアイデアのひとつ。リビングに向いて腰をかけることができ、家族団らんやホームパーティなどの際に便利。自由設計の間取りなら畳下を収納に活用したり、堀ごたつのようにして使うこともできます。


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▽ライフスタイル・サイクルに寄り添う間取りを

LDKに隣接した和室が一般的ですが、自由設計では和室をどこにでも間取りすることが可能。和室の高い汎用性も最大限に活かすことができます。将来、二世帯住宅になる場合は1階に親世帯の居室または寝室となる和室を事前に設置しておくと、大がかりなリフォームが不要となります。二世帯でなくても老後を考えると、1階に和室の寝室があると安心です。

また、和室は家事や育児にも使いやすい空間。畳スペースならお子さまが大きくなったときなどに取り払うことも可能です。


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和室にはたくさんの魅力があり、ヤマヒサの和室のさまざまな間取りとデザインを自由設計で提案しています。注文住宅の自由設計の間取りで和室の有無に迷ったら、ぜひヤマヒサにご相談ください。