ヤマヒサは、「地震に強い家づくり」に徹底的にこだわっています。今回は基礎・構造についてご紹介します。


日本で家を建てるには、耐震基準を満たしていることが建築基準法で定められています。ただ、震度6を越えると耐震基準を満たしていても破損、倒壊の可能性も。発生の確率が高いといわれる南海トラフ地震は震度が6から7以上と予想されていることもあり、現在、建築では耐震等級が重視されています。

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耐震等級とは、地震への強さを客観的にはかる住宅性能表示制度のこと。等級は1~3まであります。


◆耐震等級1/建築基準法レベルの建物強さ。 数百年に1度程度発生する地震力(住宅の密集する都心で震度6強から7程度)に対して倒壊・崩壊しない程度。


◆耐震等級2/建築基準法の1.25倍の建物強さ。等級1で想定する地震力の1.25倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度。


◆耐震等級3/建築基準法の1.5倍の建物強さ。等級1で想定する地震力の1.50倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度。


ただ、この耐震等級は簡易計算で判定するため、地震に強いとは言いがたい面も。地震に強い家を建てるために本当に必要なのは「構造計算」なのです。


構造計算とは、建物が耐震性を保てるかを綿密に確認するチェックのことです。建物自体と建物内に置く物など(建物+積載物+特殊荷重)の重さを計算し、建物にかかる重さが力としてどのように伝わり、その力に耐えられるかを厳密に割り出し、その計算に基づいた構造体で設計をしていきます。


●家を支え抜く「ベタ基礎」

地震に強い家を建てるには、まず建物の荷重を支える「基礎」が大切。現在は、建物全体をコンクリートで支える「ベタ基礎」が一般的です。

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建物下の地盤全体に鉄筋を配筋し、そこにコンクリートを流し込む鉄筋コンクリートベタ基礎を採用。地震時にかかる力を一部に集中させずに素早く地中に分散させることが可能で、不同沈下、湿気、白アリ対策にも有効です。

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●木造住宅の基本「木造軸組工法」

木造軸組工法は、木製の柱・梁・筋交いなどによって家の骨組みをつくる工法。日本の気候風土に適し、耐久性・安全性が高く、地震や災害に強く、自由な設計が叶うことも魅力です。

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●地震にも強い素材・匠乾太郎

建材には日本古来より用いられているヒノキの中でも、岡山産の樹齢60年の美作檜を厳選。建物の仕上がりに影響を及ぼすのが木材に含まれる水分の割合を示す含水率です。匠乾太郎は独自の乾燥方法によって、通常のヒノキ材よりも圧倒的に低い15%以下を実現。築年数と共に乾燥が進んでも、反りや割れを防ぐ堅牢さを発揮します。


●接合部分まで強固!金物工法「HSフレームシステム」

木造建築では、柱や梁、筋違いの接合部分が弱いと倒壊する恐れがあります。過去の地震でも倒壊した建物の多くが接合部に問題があったことから、従来の1.5倍の強度を誇る接合金物「HSフレームシステム」を採用しています。金物が木材内部に収まるので、木造本来の美しさはそのまま、接合する箇所を削ったり、穴を開けたりする断面欠損を最小限に抑えられるのも特長です。

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●高い施工品質とチェック体制

厳密に構造計算、最高級の建材、材料に加えて、独自のチェック項目を設け、施工品質、現場管理も徹底。設計から材料調達、施工、アフターメンテナンスまで、自社で一貫して行っているので安心です。

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耐震性能、地盤調査・改良工事、基礎・構造と、すべてにおいて「地震に強い家」を極めています。地震だけでなく、災害も多い日本において、現在も未来も安心して暮らし続けていけるよう、ご提案させて頂きます。